分散型電源・熱源システムの導入及び最適化のため技術選択手法に関する研究

学生名:楊　涌文
研究テーマ:English
(日本語)
入学年月:2006.03
修了年月:2009.03
取得学位:博士（工学）
論文概要:「オフサイト方式」の自家発電は電力市場の自由化で順調に増え、2020 年電力市場の10％強に達すと予測されている。10％に達した場合、発電だけで約 1.5 兆規模の市場が生まれる。熱供給とあわせると、その数倍以上の市場が期待できる。国策として、分散型電源の研究は単に機器の開発だけではなく、それらの機器を受ける市場の開拓に必要な技術ツールに力を入れるのは十分な急である。分散型電源の開発や、個別のシステムの評価について多くの実績を収めているが、地域レベルの電力・熱供給事業ネットワーク化の技術開発や導入評価に関する研究は少なく、さらにその実用化へ向けては技術や政策面ではまだ多くの課題が残されている。そこで、本研究ではそれらの問題点を解決し、分散型電源配置による電気・熱供給事業のネットワーク化の実用化、事業化を目的とし、従来の枠にとらわれない新しいエネルギー供給システムの提案、それを公正に評価できるシステムを構築、実用化を進めるために技術開発、政策の提案などから、新規性、独創性が高いテーマと思われる。エネルギー消費が増大する民生部門の省エネルギーを図っていくためには、排熱の有効利用が可能なオンサイト分散型電源、及び太陽光・風力などの再生可能エネルギーを導入に加えて、それらを地域エネルギーシステムに適正に導入するための設計技術が期待されているが、技術情報と料金システム及び政策を踏まえ、経済性を考慮した最適な導入方法や汎用的な設計・評価技術については、まだ検討が十分に進んでいないのが現状である。そこで本研究では、分散型エネルギーシステムの導入ツール E-GAMS を用いて、日本おけるエネルギー需要に合った技術の選択と導入の最適化を行う。また、日本おける分散型電源に関する政策や料金システム、地域別エネルギー負荷など諸要素に基づいた利用者側からのメリット・デメリットの比較・検討を行う。本研究によって、経済性のよい地域分可以引入分散能量系统。