Design Group(Fan's Studio)
第3回長谷工住まいのデザインコンペティション
“30戸の住宅から生まれ変わる集合住宅”
Title:靴を脱ぎ、はだしでつながる。
Nakashima Mitsuhiko, Konishi Yui
Concept
人はなぜ集まって住むのか。
“孤独”はどこから生まれるのか。
人は皆、何かしらに属して生活している。家庭、学校、職場。
それらから切り離され、自分が「どこの誰なのか」を見失ったとき 人は孤独になる。
人を孤独から救うために、建築に何ができるのか。
現代の集合住宅は“孤建て住宅”の集合に過ぎない。
これらは、個のプライバシーを守るためにひととのつながりを断っているため、住人は“家”という箱に閉じこもり、自分の領域を狭め、孤独を深めている。
どうすれば、個々の家という殻を破り、ひととひとがつながることができるのか。
“家”の中の空間である玄関と廊下を外に出し、ここでひととひとの新しいつながりが生まれる。
この集合住宅の住人は靴を脱ぐたびに、廊下で人とすれ違うたびに、自分が共同体の一員であることを意識する。
この意識によって他人とのつながりが深くなれば、生活の領域は箱から外へ染み出し、更に集合住宅の外へも広がっていく。
そしてまた、新たなつながりを生み出していく。
この提案は、この敷地だけでなく、現在ある同じような住宅地にもあてはめることができる。
第7回日経アーキテクチュアコンペ
“重ね着する空間”
Title:壁を着る
Nakashima Mitsuhiko, Konishi Yui
Concept
不均一な厚さの壁。
厚い壁の部屋の方が外の影響を受けにくい。
少し我慢して、部屋を小さく、壁を厚くする。
同じ敷地でも、冬は温かく、夏は涼しく過ごすことができる。
それぞれ壁の厚さの違う部屋がつながった家。
カーテンだけで外と区切られた土間。厚さ1mの壁に囲まれたリビング。
涼しい部屋。暖かい部屋。
時間ごと、季節ごとに居心地の良い場所を選ぶ。
“壁を着る”建築。
ここでは、
時間の流れ、季節の移り変わりを意識することができる。
2010年度 日本建築学会設計競技
"大きな自然に呼応する建築"
Title:都会な建築
Fan Liyang, Nakashima Mitsuhiko, Konishi Yui, Hamada Yuki, Liu Jianan
Background
都会人は、機械設備によって快適に整えられた環境に暮らしながら、常にストレスを抱えている。この皮肉な現状は、均質化された機械的な空間の圧迫感、自然や人とのつながりの欠如に起因する。 近年、世界各地の都市部では建造物の高層化が進んでおり、経済発展や近代化のシンボルとしてその高さを競うといった社会的風潮まである。また、その反面、高層建築における居住者やオフィスワーカーへの心理的悪影響といったマイナスイメージが話題となっている。 今一度、高層に対する建築のあり方を見直すべきなのではないだろうか?
Concept
過剰に外界をシャットアウトした構成を見直し、衣服を1枚脱ぎ捨てるように壁を取り払う。必要最小限のプライベートスペースから、外界の一部となったオープンスペースに生活がはみ出し、人は日常生活の中でごく自然に風を感じ、緑を育て、いきものと触れ合うことになる。
風や雨音を感じて目を覚まし、 足元に草花の芽を見つける。 時々に変わる日陰を探し、 鳥の声を聞きながら本を読む。
都会の真っただ中で、人と自然が重なり合う建築を提案する。
Background
The dweller in the city is always holding a stress though comfortably live in a controlled environment by the machines and equipments. This sarcastic current state is due to the feeling of pressure in the homogenized mechanical space, and the lack of the connection between people and the nature. Recent years, more and more multistory buildings have been increased in a city part all over the world. There is a social trend that the height competes as a symbol of economic development and modernization. On the other hand, it is said that people have a psychological adverse effect in the high rise building. Should we review the way of construction ideal to multistory once now?
Concept
We review composition of buildings in which the inner space and the nature are excessively separated. The wall is removed as taking off one clothes, the life overflows the minimum private space into the open space that became a part of external world. And people lived in this building can perceive the wind very natural in daily life, raise greens, and touch alive the one.
You wake up feeling the wind and the sound of the rain.
You find the flowering plant bud to your underfoot.
You look for the shading changes sometimes.
You read a book hearing the song of birds.
We propose the construction that people and the nature overlap each other in the city.
8th International Symposium on Architectural Interchanges in Asia (ISAIA) SPECIAL EVENTS -International Student Design Competition-
“Kitakyushu Sustainable Coastal City 2050”
優秀賞受賞
Title:NEW PORT TOWN
Nakashima Mitsuhiko, Konishi Yui, Fan Liyang, Liu Jianan, Hamada Yuki
Concept
古くから工業都市として発展してきた北九州市。持続可能な環境都市としてより多くの人々を惹きつけることができる新しい港湾都市北九州の姿を提案する。本提案は船を主要交通とした新しい都市交通システムと、北九州市が保有する港湾用地の用途転換とを2本の軸としている。北九州市は約200kmの海岸線のうち80%が人工海岸で港として既に整備されている。そのポテンシャルを生かし、主要交通を自動車から船に移行する。さらに、船の燃料を工場廃熱や廃棄物、自然エネルギーによって賄い、都市全体での交通による環境負荷を低減する。環境汚染で暗いイメージを持ってしまった工場群は、2050年、クリーンなエネルギーセンターとして都市を支える北九州のシンボルとして人々に愛されるようになる。また、現在北九州港湾局が管理する港湾部の広大な土地は、主に工業か貿易として使用目的が厳しく制限され、一般の人々にとっては親しみのない土地である。制限を緩和し、地域に合った様々な機能を付加することによって、人・海・港がより一体となった新しい都市の姿を実現する。
Concept
We propose a new image of the port city Kitakyushu that can attract more people as an environmental sustainable city. We have two important systems in this proposal. First, the new urban transportation systems. Kitakyushu City has about 200km of coastline, and its 80 percent have already been developed as a port on an artificial beach. We have potential advantage to use ferry as major transportation instead of cars. In addition, the ships move using waste heat power from factories and fuel made in waste. The energy of ships is covered by a natural energy to reduce the environmental impact of traffic in the city. In old days, plants were polluting the environment and had the negative image. In 2050, the factory support the city as a clean energy center, and people regain pride in the plant. The other is the conversion of land use in port. The large tracts of land managed by the administration can only be used for industrial or trade (container terminals) now. The Kitakyushu harbor is not familiar with the local people. Easing restrictions on the port area, and adding various features to suit the region, we can realize the new city that more integrated the sea, the port and people.