Research on City Environment and its Planning in China
学生名:王興田
研究テーマ:Research on City Environment and its Planning in China
(中国都市の環境及び住環境設計に関する研究)
入学年月:2004.04
修了年月:2007.03
取得学位:博士(工学)
論文概要:
第1章では「研究目的及び研究の位置づけ」として、研究背景と研究目的を記述する。
第2章では、「巨大化するアジア都市と環境問題の現状」として、アジアの巨大都市を対象にし、このような実態をモニタリングし、21世紀に向けたアジアへの貢献策をモデリングする。具体的には選定された大都市において、その都市化の変遷や土地利用の変化を観察し、都市化によるエネルギー消費の増大や都市温暖化の実態を把握する。
第3章では「中国都市化及び環境問題に関する調査研究」を題とし、経済発展が目覚ましい中国各省の都市化の状況、インフラ及びエネルギー消費の実態を調査することによって、中国の現在の都市環境の問題点を明らかにし、中国の行政省(日本の県に相当)レベルから都市化及びエネルギー消費の実態を分析する。また、多角度から中国の都市化を評価するため、従来の都市区域面積、都市人口率を含めて、エネルギー消費、社会経済、インフラ、交通・通信、環境の七つの基本指標を設定し、都市人口密度及び都市区域面積の割合による都市化の類型化をベースし、都市化進行状況を評価する。
第4章では「都市における緑地計画の評価に関する研究」を題とし、熱環境シミュレーションにより、都市緑地の評価を熱環境の観点から評価する。その手法を用いて、過去の計画例を参考にして緑地計画モデルを作成し、土地利用図を用い、熱環境シミュレーションを行うことにより、深セン市の緑地計画について熱環境の観点から評価する。従来の緑地計画の役割は都市のスプロール化防止と防災計画が中心となっていたが、最近ではその役割の他に熱環境や風環境への効果が求められているが、深セン市においてスプロール化防止のために導入しようとしているグリーンベルト計画は、亜熱帯気候である深セン市の熱環境緩和効果も期待できることを立証する。
第5章では「都市のエネルギー消費及び CO2 排出量のモニタリング」として、上海市を対象として、上海市エネルギー構造の変化を研究し、エネルギー消費による大気環境汚染との関係を明らかすることにより、上海市大気環境汚染の改善に役割を果たす。
第6章では「日中における住宅団地環境設計の要素」を題とし、日本と中国における住宅団地の歴史的な変遷、特に経済発展が著しい 1970 年代以降を中心に開発や計画の流れを記述する。さらに、今日における住宅設計に関する法律、主に「都市居住区計画設計規範」について調査する。
第7章では「日中住宅団地の団地内部・外部環境に対する住民アンケート調査及び比較研究」として、日本と中国における研究対象として選定された団地住民(居住者)に意識調査を行う。さらに、得られた結果を基に考察をおこない、日中における団地環境の実態を明らかにする。住宅団地の外部空間特性、敷地内の居住環境を基に考察をおこない、住民評価結果とあわせて比較する。
第8章では「結論」として中国の都市環境および住環境計画について結論を述べ、今後の展望を行う。