北九州市及び各区の人口推移に関する調査研究
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学生名:瀬口 純平(Seguchi Junpei)(2017541025 セグチ ジユンペイ)
研究テーマ:北九州市及び各区の人口推移に関する調査研究
学位取得/卒業年月:工学学士/2024.03
論文概要:本論文では、「北九州市及び各区の人口推移に関する調査研究」をテーマに、北九州市における人口減少や少子高齢化の現状を分析し、その課題と対策について考察を行いました。主な研究内容は以下の通りです。
1. 研究背景及び目的
日本全体で進行する人口減少や超少子高齢化の影響を受け、北九州市の人口も1979年をピークに一貫して減少しています。本研究では、市全体および各区の人口推移や特徴を分析し、北九州市の人口減少の要因を明らかにすることを目的としています。
2. 研究対象地の概要
北九州市は1963年に5市が合併して誕生し、鉄鋼業を中心とした工業都市として発展しました。しかし、エネルギー革命や輸送コストの変化により、工業地帯は衰退し、それに伴い人口減少が進行しました。
3. 研究概要
本研究では、北九州市が提供するオープンデータを用いて、市全体および各区の人口推移を分析しました。また、人口構成を年少人口、生産年齢人口、老年人口の三区分に分け、その変化を調査しました。
4. 研究結果と考察
- 市全体の人口推移 北九州市の人口は1979年の約106万人から2023年には約92万人に減少しました。特に門司区、八幡東区、戸畑区では減少率が顕著であり、老年人口が増加していることが確認されました。
- 各区の特徴 門司区や八幡東区では、1993年時点ですでに老年人口が年少人口を上回っており、人口減少率も高いです。一方、小倉南区では人口増加が見られるものの、少子高齢化は着実に進行していることがわかりました。
- 人口減少の要因 少子高齢化に加え、若年層の他市や他県への流出が人口減少に大きく寄与していることが確認されました。
- 将来推計人口 北九州市の人口は2045年までに80万人を下回ると推測され、深刻な状況が続くことが予測されます。
5. 総括
- 北九州市の人口減少は著しく、特に高齢化が進んでいる地域で顕著です。
- 人口減少の要因には、少子高齢化と若年層の流出が関与しています。
- 将来の人口減少を食い止めるには、若年層の定住を促進するための雇用創出や企業誘致が必要です。
本研究の結果は、人口減少が地域に与える影響を理解し、将来の政策立案に役立つ知見を提供します。